それでも僕がアーカムの天測儀を禁止するべきだと思う理由
先日禁止改定があり、モダンではオーコ、マイコシンス、オパモが禁止され話題となる一方、レガシーは引き続き変更無しとなりました。
WotCは今のレガシー環境をMO等のデータから分析して健全と捉えているのかもしれません。
実際、一時期どのデッキにもオーコ、帳、天測儀が入り、バントミラクルが世界中の大会で上位獲得を連続した時期もありましたが、それらの入ったデッキを苦にしないデッキが勝つ時もあり、ここ最近のレガチャレの結果を見ても多様に富んでいます。
また、アーカムの天測儀の登場により、デュアルランドをほとんど使用しなくてもデッキの構築が可能になり、レガシーには興味があったけどデュアルランドはちょっと……という人もアーカムを使用してレガシーに参入することが可能となりました。
しかし、僕はそれでもレガシーにおいてアーカムの天測儀を禁止すべきだと思います。
それはレガシーが経験と知識のフォーマットであって欲しいと願っているからです。
土地ひとつ寝かすにしてもそこに理由がないまま行うとそれが重大なミスとなってしまう可能性があると思っていたからです。
例えば、手札に紅蓮破がなくてもあえて赤マナを構えておくことで相手の青い呪文への強烈な牽制となります。この時手札には呪文貫きがあったとしても、相手に潤沢なマナがある場合構えても意味の無い呪文貫きを構えるより、ブラフを張ってでも牽制をすることは正当化されます。
相手がこのメッセージをどう捉えるかは分かりませんが、このメッセージに気づいた場合はここまでのプレイやマナの出し方から本当に紅蓮破を持っているか推察して動くことになります。気付かなければもちろん何も考えず青い呪文を唱えますが。
同じようなやり取りはほかのフォーマットでも起こりえますが、軽く強力な呪文の多いレガシーではこのようなブラフや相手の手札を読み切ることは非常に重要になります。
しかし、ここで場にアーカムの天測儀があったらどうなるでしょうか。
相手の場にはアンタップ状態のアーカムの天測儀と冠雪の島が1枚。
ここから何が予想されるでしょうか。
剣を鍬に?渦まく知識?暗黒の儀式?稲妻?夏の帳?
もうこの先何が起こるか分かりません。
今だってバントミラクルには赤マナを出す土地がないのに紅蓮破が数枚積まれていることもあります。
読みもクソもありません。
また、ほかのシーンとしては
こちらが先手の1T目クリーチャーをプレイして相手は冠雪の島からアーカムの天測儀をプレイしてターンが返ってきました。
さて、あなたは攻撃した後追加のクリーチャーをプレイしますか?
ちゃんと相手のトップが終末である可能性を考えましたか?
実際計算すれば可能性は低いかも知れませんが、万が一クリーチャーを2体プレイして返しに終末をプレイされたらもう挽回は厳しくなってしまいます。
2ターン目に限らず、アーカムの天測儀があると白マナがないから終末を撃たれない、白マナが足りないから至高の評決を撃たれないなんて甘いことは言っていられません。
どんな土地からでも相手はあらゆる呪文でも撃ってきます。
リチャード・ガーフィールド博士もビックリ
土地の持ってき方、アンタップ状態の土地の残し方からはもうなんの情報も得られないのです。
経験と知識のフォーマットであるレガシーでこんなことは許されてはいけない。
アーカムの天測儀はレガシーというフォーマットの面白さを殺してしまった。
これが僕がアーカムの天測儀を禁止するべきだと思う理由です。
というか冠雪土地を使うことに何のデメリットもないのに氷雪マナからしか出せないからとか言う理由で予言のプリズムの上位互換を作っていいわけないでしょ。
テフェリー?あいつもマジックのルールぶっ壊してつまらなくしてるから早く禁止されろ。